ティム・ホートンで軽く腹ごしらえした我々は、これからホワイトホースのホテルと観光地の視察へと向かいます。高緯度に位置しているホワイトホースは、夏至を過ぎたとはいっても、まだまだ20時頃までは明るいので、この時間からも十分に視察が可能なのです。

最初に向かったのは、『クロンダイク号(S.S. Klondike)』です。S.S.とはSteam Shipの略。つまり、蒸気船です。

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まだ道路がきちんと整備されていなかった20世紀前半、ユーコン準州内の交通の多くは、準州内を流れるユーコン川に大きく頼っていました。そのユーコン川の交通を大いにになった船の一つがこのクロンダイク号です。
1929年に建造されたこの船は、1936年に一度は沈没の憂き目に遭いましたが、その後1937年に再建され、再び活躍しました。最上階の甲板にはいくつかの客室を備え、内部には物資などの荷物が積めるようになっていました。

現在は、ユーコン川のほとりに1937~1940年頃の姿そのままに修復され、展示されています。そして、かつての様子を今に伝える貴重な遺産として、カナダの国定史跡に指定され、Parks Canadaによって大切に管理されています。

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クロンダイク号そのものだけでなく、その横を流れるユーコン川の雄大な流れは、私たちを20世紀前半の時代にまでタイプトリップさせてくれるようでした。

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(つづく)

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