ブリティッシュ・コロンビア州のフレイザーでホワイト・パス&ユーコン・ルートを下車した我々は再び車でホワイトホースへ戻る途中、カークロスのすぐそばにある『カリブー・クロッシング・トレーディング・ポスト(Caribou Crossing Trading Post)』に立ち寄りました。

ここは、ユーコンの大自然に生息する野生動物を知り、犬ぞりを引く犬たちをはじめとした小動物と触れ合うこともできる、カークロス方面を訪ねる機会があったら是非とも立ち寄りたい施設です。

施設内には2つの小さいながらも充実した博物館が併設されています。
1つめはかつてのゴールド・ラッシュの時代、一旗揚げることを夢見た人々がどのような設備で、どのような環境でドーソン・シティを目指したのか、それらについての展示のある博物館。
もう1つは、ユーコンに生息する野生動物たちのはく製を数多く展示している博物館です。世界最大と言われる北極熊のはく製や、その他、バイソンなど「こんなに大きかったのか!」と驚くようなはく製たちが目白押しです。施設のホームページを見ると、「食物連鎖の一部に組み込まれる危険を冒すことなく、野生動物たちに近づいてみることが出来る絶好のチャンスです」と書かれているのが印象的です。

Bison

ここの施設で最も人気のあるアトラクションが、ドッグ・カート・ライドです。
いわゆる「犬ぞり」ですが、雪の上を滑るそりとは違って、タイヤのついたカートを犬たちが引っ張ってくれ、森の中をしばらくの間、遊覧するのです。(下の写真は、ホームページからお借りしました)

Dog_Cart

よく、「犬に人間の乗ったそりを引かせるのは可愛そう」というような声を耳にしますが、これは大きな誤解です。
犬たちはそりを引きたくて引きたくてたまらないのです。そりを引くことを楽しんでいるのです。
たくさんいる犬の中から、その回のカートを引く犬をマッシャー(御者)が選ぶのですが、その時にはどの犬もワンワンと吠えまくります。「僕(私)を選んで!」という犬たちのアピールです。

こうして選ばれた犬たちに引かれて、ドッグ・カート・ライドの始まりです。

Dogs_01

犬たちはよく訓練されており、マッシャーの掛け声一つで右に曲がったり左に曲がったり足を止めたり・・・見事なまでに統率がとれています。
犬たちをよく観察していると、中には少しだけサボっているように見える犬もいて、自然と笑顔がこぼれてきます。

Dogs_02

森の中にはいくつかのたらいに水が用意されている休憩場所が設けられており、そこに来ると犬たちは思い思いに体を冷やしたり、水を飲んだりして休憩をとり、再び走り出すのです。
以前、真冬のアラスカで犬ぞりを経験したことがありますが、とにかく寒さに耐えながら、早く終わることばかり考えていたことを思い出します。
それに比べて、うららかな日差しの中犬に引かれながら回る、約2km弱の森の遊覧は、あっという間に終わってしまった楽しいものでした。

施設にはレストランも併設されており、食事を楽しむことができます。
ドッグ・カート・ライドを楽しんだあと、バーベキューチキンの夕食をいただき、再びホワイトホースへと戻ったのでした。

BBQ_Dinner

(つづく)

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