車は、アフガニスタンとの国境を流れるパンジ川沿いの道を自治州都ホルグに向けて走り続けました。想像していたより道路が整備されていたため、長距離の移動もさほど苦にはなりませんでした。何より、終始アフガニスタン側に聳える威厳に満ちた山々に感動し、対岸で生活するアフガニスタンの人々の暮らしを眺めながらの移動は、時の経つのを忘れるほどでした。2つの国を分かち流れるパンジ川は茶色く濁り、流れは所々で急流に変わりながら、アムダリア川を目指して流れます。
印象的だったのは、タジキスタン側とアフガニスタン側の異なるインフラ環境と生活環境です。
例えば、アフガニスタン側の川沿いの道のほとんどは、何年もかけて手作業中心で造られたもので、人とロバ数頭が行き来するのが精いっぱいのものでした。場所によってはいつ落石や土砂が崩れてもおかしくないような道です。もちろん、重機など入る余地がないので仕方がないのでしょうが、アフガニスタン側の村人たちはこちら側(タジキスタン側)の整備された道を見て、何を想っているのでしょうか?
彼らは、限られた山間部の平地を切り開いて畑や放牧をして生活しています。この辺りは、タジキスタン側とつながる橋の数が限られており、そう簡単には行き来することができません。聞いた話では、週に一回、タジキスタン側で開かれるバザールには、橋を渡って買い出しに来られるのだそうです。
(つづく)
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