皆さん、『ヒジャーズ鉄道』をご存知でしょうか?
ヒジャーズ鉄道は、オスマン帝国によって建設された、シリアのダマスカスから現在のサウジアラビアの聖地メディナまでの区間を縦断した鉄道です。総延長は1,308km、当初の計画では聖地メッカを終着駅にしていたそうです。
その敷設目的は、イスラム教徒のハッジ(大巡礼)のためであると言われましたが、真の目的は、オスマン帝国の宗教に対する支配やヒジャーズ地方に対する軍事支配を強めるため、とも考えられています。
1908年から多くの巡礼者や兵士を運びましたが、第一次世界大戦時にイギリスの支援を受けたアラブ勢に破壊され、路線のほとんどは以降に再建されることはありませんでした。映画「アラビアのロレンス」にも登場します。
ワディ・ラムに立ち寄る途中、かつて駅舎だった場所に当時の機関車(日本製)と客車が置かれています。
機関車と客車の間の機関銃が備わった車両は、アラブ勢力の襲来に対抗するためのものでした。
因みに、現在、ヒジャーズ鉄道は、物資の運搬を中心に活躍していますが、週に数回、アンマンから2時間程度の体験乗車ができるようです。
個性派の陸旅倶楽部でも、来年のツアーに組み込むかどうか、検討しています。
(つづく)
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