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この写真、いわゆるモスクの写真です。
モスクは、イスラム教徒たちが日々の祈りを捧げる礼拝堂のことをいいます。アラビア語ではマスジド(「ひざまずく場所」の意味)、スペイン語ではメスキータ、トルコ語ではジャーミィなど言語によりさまざまな呼び方があります。「イスラム寺院」とされることもありますが、モスクの中には崇拝の対象はなく、あくまでも礼拝の場所です。

さて、この写真が東京で撮られたものだと言ったら、みなさんは信じられますか?
実は、東京にもこのような立派なモスクが存在するのです。その名も「東京ジャーミィ」。東京モスク、代々木モスクとも呼ばれ、オスマン様式で建てられた小田急線代々木上原駅にほど近いモスクです。

Tokyo_Camii

その歴史は1900年代初頭に遡ります。
1917年にロシアでロシア革命が起こると、中央アジアを中心としたロシア領内に住んでいたイスラム教徒たちは様々な拷問や弾圧を受けるようになりました。生命の危機から逃れるため、彼らは海外への移住を始め、その一部が日本にたどり着いて定住するようになりました。

イスラム教徒にとって日々の礼拝は欠かせないものであり、その礼拝の場であるモスクもまた、彼らの住む場所には必要不可欠なものでした。
1931年に会堂の建設が決定され、その後、寄付が集まったことから現在の地にサラセン式のドームをもつ礼拝堂が建設され、1938年に落成式が行われました。これが初代のモスクです。木造の礼拝堂でした。

Old_Tokyo_camii

そんな初代のモスクも老朽化が進み、1984年に閉鎖され、1986年に取り壊されました。モスク再建に当たり、跡地はトルコ共和国に寄贈され、その後の再建はトルコに委託されることとなりました。
トルコでは、「東京ジャーミィ建設基金」が創設され、トルコ全土から多額の寄付が募られたほか、モスクの建設資材や内装や外装を手掛ける職人も多く派遣しました。

1998年に着工した東京ジャーミィは、2年後の2000年に竣工、同年6月30日に開堂しました。以来、東京ジャーミィ・トルコ文化センターとして、モスクの活動のほか、イスラム文化、トルコの文化を伝えるセンターの役割を果たしています。

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なお、礼拝堂には最大で2000人を収容可能で、女性用の礼拝室も備えています(イスラム教では、男性と女性が一緒に礼拝は行いません)。また、専従のイマーム(道師)がいるなど日本でも最大規模のモスクとなっています。

イスラム教徒でなくても、見学は自由にできます。
週末の散歩もかねて、代々木でイスラムの香りを感じてみてはいかがでしょうか?

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