JR日暮里駅北改札口から西口を出て、左方面へまっすぐ、左手に有名な谷中霊園を見ながらしばらく進み、短い階段を下ると、右手にそのレストランはあります。
外観からして明らかに周囲の雰囲気とは異なり、日本とは思えない存在感をこれでもかとアピールしている、『レストラン ザクロ』です。エスニック料理マニアの間では有名店でも、一般的にはほとんど知られていない、穴場中の穴場、と言っても過言ではないでしょう。
レストラン ザクロは、イラン・トルコ・ウズベキスタンの料理を提供するレストラン。
一歩店内に入ると、天井からは中東のランプがところ狭しとぶら下がり、お客さんは、ペルシャ絨毯を敷き詰めたフロアに直接スタイル。まさに店内は、中東のどこかの町のレストランに迷い込んでしまったかのような錯覚さえ覚えます。
ディナータイムに来店する99%お客さんが注文するといわれるのが、その名も「食べきれないコース(2,000円)」。お店側のお任せで、イラン・トルコ・ウズベキスタンの料理がこれでもか、というくらい、まさに「食べきれない」ほど出てきます。これに1,000円をプラスすると、「食べきれない、飲みきれないコース」となり、指定ドリンクメニューが飲み放題となります。次々と出てくる料理はどこの何という料理なのかなかなか分かりませんが、スタッフが簡単に説明してくれるので、それを聞くのも楽しみです。
毎晩20時からは、オーナーの「計画停電~」の一言で店内が暗くなり、ベリーダンスのショーが始まります。(ショーのチャージとして、19時30分以降は500円が追加されます)。
約30分ほどのショーでは、お客さんも見ているだけでは済まされません。次々とダンサーからお声をかけられ、一緒にダンスを披露します。ショーの最後には、何となく店内が一つになったような連帯感が生まれているから、不思議です。
3人以上で食べきれないコースを予約すると、シーシャが1台ついてきます。
シーシャとはいわゆる「水タバコ」のこと。バラなどの花やリンゴなどのフルーツをはじめとしたフレーバーを楽しみます。ニコチンやタールを除外したタバコで、水を通して吸いますので、普段喫煙の習慣のない方でも問題なくその香りを楽しむことができます。なかなか日本では体験できないものなので、ここザクロに来たら是非とも挑戦してみたいものの一つです。
さて、このレストラン ザクロを有名にしているのは、提供している料理の珍しさや混沌とした異国情緒あふれる店構えだけではありません。
最も有名なのが、名物オーナーのアリ氏。
出身地をうかがうと、「日暮里生まれ~」などとおっしゃいますが、実は、イランの西部、タブリーズの生まれだとか。2週間の予定で来日したのが、気づけばもう滞在21年。レストランの経営のみならず、中東の雑貨や食材の輸入も手掛ける実業家です。最初にご紹介した天井のランプも、単にお店のインテリアなだけでなく、値札がついており、販売もしています。そして、安いのです!
このオーナー、とにかくお客さんをいじり倒します。
気を抜いていると後ろから中央アジアの帽子をかぶらされたり、ベストを着せられたり、被り物をかぶらされたり、挙句の果てには店内のラクダ(もちろん、ぬいぐるみです)に乗せられたり(笑)
いつの間にかこのアリさんの世界に引き込まれ、またアリさんに会いたくなって、お店を再訪するお客さんも多いのだとか。何となく分かるような気もします。
ランチ時間にも営業しており、リーズナブルなお値段で、お腹いっぱい食べることができます。
20時からのベリーダンス・ショーを目当てに来店するお客さんがほとんどのため、19時以降は予約しないと入れないことも多いようです。
料理自体も美味しいものばかりなので、普段口にすることの少ない料理を目当てに訪ねてみるのももちろんですが、このお店自体を楽しみに行ってみることを是非、お勧めします。
RESTAURANT INFO
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レストラン ザクロ
住所:東京都荒川区西日暮里3-13-2 谷中スタジオ1F
電話:03-5685-5313
URL:http://zakuro.oops.jp/
定休日:水曜日
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