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先日、次のようなニュースが配信されました。

万里の長城、城壁1960キロ、3割消失 600円でれんが販売も 

中国の世界文化遺産として知られる「万里の長城」の明代(1368~1644年)に築かれた城壁の約3割が、風化や窃盗などで消失していたことが分かった。中国メディアが伝えた。抜き取ったれんがを30元(約600円)で販売するケースもあり、対策強化を求める声が上がっている。

 長城は別の時代に築かれた部分も含めると総延長は約2万1200キロ。報道によると「中国長城学会」が調査した結果、明代に築かれた約6260キロのうち、約1960キロが消失していた。管理が行き届いておらず、保存状態が比較的良好だったのは8%の約514キロにとどまった。

 人為的な破壊も後を絶たない。河北省の村では長城のれんがで家屋を建築。村民は「れんが1個の市場価格は40~50元だが、実際は30元で買える」と話した。
(産経ニュース 2015年7月4日配信より)

この記事の最後に登場する「河北省の村」とは、河北省盧竜県劉家営郷桃林口村のことです。
桃林口村には、明の武洪14年(西暦1381年)に長城が建設されました。この村の長城の特徴は、万里の長城の中では唯一、敵情を見張るための望楼があるだけで、城壁が連続していないことです。

この村は別名、「長城村」と呼ばれています。
それは、1960年代から80年代にかけて、三度にわたって長城が大規模に破壊され、住民たちによって大量のれんがが長城からはがされて、そのれんがで住民たちが家を建てたからです。400戸近い人家のほとんどに長城のれんがが使われているといい、人家以外でも豚舎や鶏舎までもが長城のれんがで造られたものもあるといいます。文物関係者は皮肉交じりに「世界で最も高価な民家」とし、次第に長城村と呼ばれるようになったのです。

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2006年には、国宝を勝手に使ったことを恥じ、それを使った家を保存していくことで恥を忘れないようにする、として住民自らが「知恥の碑(恥を知る碑)」を建てたということがニュースになったことがありましたが、今回のニュースを見る限り、その気持ちもどこかへ行ってしまったようですね。

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今や人類の宝と言える万里の長城、これ以上消失してほしくないものです。

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