2015年9月17日(木) 第26日目
初めてのキルギスでの朝を迎えました。空気は冷たいのですが、清々しい朝です。
朝食はパン、薄いクレープのような卵焼き、オートミールなど、やはり洋風。ヨーロッパからのお客さんも泊まっているようです。
ホテルを出発。
山の中を走っていくと、道端でなにやら売っている人を発見しました。馬乳酒「クムズ」です。ガイドさんからのプレゼントで馬乳酒をみんなで試飲。酸味はありますが、すっきりとした味。イスラム教徒であるキルギス人が伝統的に飲んでいる馬乳酒は「お酒」ではないそうで、どのキルギス人もこの馬乳酒を飲んでます。因みにアルコール度数は4度くらい、一般的なビールよりも少し低いくらいです。
また走り続け、イシククル湖手前でストップ。ここには18世紀に造られた隊商宿キャラバンサライ跡があります。
キルギス内では一番最後に造られたものだそうですが保存状態はよくなく、ただただ風化する一方です。
ここで、ドイツのマンハイムから自転車に乗って旅行をしているという男性に出会いました。
話を聞くと、この後、アルマトイからビシュケクへ、飛行機でインドへ渡り東南アジアを走り、来年4月には日本へ渡り、そこから飛行機でメキシコへ飛んで最終地は南米チリだそうで、世界にはやはりいろんな旅人がいるものですね。
バスがイシククル湖西端の街バルクチを通過したところ、バンと大きな音がし、車内には砂煙りが立ち込めました。今回のツアーで2回目のパンクです。
皆さんが見守る中、ドライバーのウラジミールさんが手際よく20分程でタイヤ交換を終え改めて出発しました。
イシククル湖の畔のホテルに到着。なんとも広いホテルで、客室のコテージが湖のビーチまで延びています。
まずは昼食を摂りました。ハンバーグが出ました。
改めてホテルを出発。20分程走り、チョルポンアタ野外岩絵博物館に到着しました。ここにはかつてサカ族が描いた岩絵が900点以上も草原に点在しています。時代は8世紀から紀元5世紀までのものでシカ、ユキヒョウ、ヤギ、弓を射る人など日常生活に関するものが殆どです。ユキヒョウはその当時飼い慣らされていたようです。野外岩絵博物館と名付けられていますが、広大な原っぱで羊や牛も入場できるんだそうです。
ホテルに戻り、しばし湖畔を散策しました。もう観光シーズンのピークは過ぎており、観光客もまばらだったのですが、何人かの客は湖で泳いでいました。水は…冷たいです。でも、日光浴するにはちょうど良い時期となりました。
夕食はホテルにて。外国人のお客さんがちらほらいらっしゃいました。そうだ、もちろん、私たちも外国人です。
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2015年9月18日(金) 第27日目
イシククル湖滞在2日目。朝食はいわゆる洋食ビュッフェ。中国ではあまり見かけなかったクレープや目玉焼きが出てきました。
まず最初の観光は、イシククル湖のクルーズ。
乗り場まではバスで20分程。貸切船に乗り出航!南の天山山脈は雲に覆われ見えなかったのですが、概ね晴れ。風は冷たいですが、日差しは暖かい。イシククル湖は琵琶湖の約9倍の大きさで、東西180km、南北広いところで60km、周囲510km、最深部で670mある高山湖。透明度は20mとロシアのバイカル湖に次ぐ世界第2位。キルギス語で「熱い湖」を意味する、不凍湖です。7世紀、玄奘三蔵がインドへ向かった時に湖畔を通ったと言われています。約1時間の穏やかなクルーズを楽しみました。
再びバスに乗り、イシククル湖の東端にあるカラコルを目指します。2時間程走り、カラコル手前のバザールでストップ。昼食にお出しするメロンを購入しました。
カラコルに到着するとまず、ドゥンガンモスクという19世紀後半に清朝の弾圧から逃れてきた回族が1906年に建造した中国風モスクを見学しました。今日は金曜礼拝の日。礼拝のための準備が進められる中、見させてもらいました。最近厳しくなり、女性は頭から足元まですっぽり隠れる服を着用して見学します。
そしてもう一つ、ロシア正教の教会へ。1876年にレンガ造りの教会が創建されたのですが、市役所や遊戯場として使われた経緯から1890年代に木造で再建。腐りにくい天山もみの木が使われています。
昼食はカラコルの街の中にあるレストランにて。
まずほかの街では食べられない、アシリャンフという料理、これは中国からやってきたドゥンガン族の麺料理で酸味のある冷麺のような感じです。
そしてシャシリク、いわゆるシシカバブで、新疆のものと比べると大きく、味付けはシンプルで量もたっぷり。どちらも美味しくいただきました。
また、先程買ったメロンも柔らかくて甘かったです。
カラコルから少し離れたところにプルジヴァルスキー博物館があります。
ニコライ・ミハイロヴィッチ・プルジヴァルスキーはロシアの探検家であり陸軍大尉であった人物。モンゴルや中国西部を探検しましたが、このカラコルでチフスにより49才で亡くなりました。身長198cm、体重140kgの大男でした。ここは彼に関する博物館で、大きな中央アジアの地図で彼の足跡を辿ります。
スターリンの息子?という怪しい説もあるそうです。敷地は公園のようになっており、湖の見える場所には記念碑と彼のお墓があります。彼の遺言で、イシククル湖の側に埋葬して欲しかったのだそうです。
その後ホテルへ。夕食はホテルにて。今日もお客さんはちらほら、スペインや日本人の宿泊客も見られました。
(つづく)
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