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オスマン帝国

『イスラム国』とは何か?


湯川遙菜氏と後藤健二氏がイスラム過激派勢力により拘束され、日本政府に対して72時間以内に身代金として2億ドル(約236億円)の支払いを求めているニュースが連日テレビ、ラジオ、新聞等を賑わせています。
日本政府も刻一刻と迫ってくる期限と戦いながら、あらゆるルートを駆使して解決に向けて対応をしていることと思いますが、お二人が無事に釈放されることを切に願ってやみません。

このイスラム過激派勢力こそ、『イスラム国』です。
当ブログは、政治的、宗教的意見を表明する立場にありませんが、やはりこれだけ日本のみならず世界を揺るがしているこのイスラム国を知らずにいることもできません。
今日のエントリーでは、イスラム国とは何かについて簡単に触れたいと思います。

Islamic_State_Logo

イスラム国は、2000年頃にヨルダンなどで発足した「タウヒードとジハード集団」を前身としています。この組織は、合流、共闘するグループの変化に伴い数回の名称変更を行い、2013年4月「イラクとシャームのイスラム国(略称:ISIS)」と改称しました。

2014年6月29日、ISISは同組織のアブー・バクル・アル=バグダーディーこそが「カリフ」であり、あらゆる場所にいるイスラム教徒たちの指導者であるとし、イスラム国家であるカリフ統治領をシリア、イラク両国のISIS制圧地域に樹立すると宣言し、ラッカを首都としました。これにともない、組織名から「イラクとシャーム」を削除し、「イスラム国(Islamic State)」と改変することが発表されました。これが現在のイスラム国です。

では、イスラム国が掲げる目標、主張とはいったいどのようなものなのでしょうか?
現在の中東諸国は、第一次世界大戦まではオスマン帝国の領土でした。1916年、イギリス、フランス、ロシアはこの領土をアラブ人やクルド人といった現地住民の意向を無視して、自分たちの勢力圏を定める秘密協定(これを「サイクス・ピコ協定」といいます)を締結し、第一次世界大戦後、この協定に若干の修正を加えてこの領土に国境線を引きました。こうして西欧列強の植民地となったこの地はその後、独立を果たしましたが、現在ある国の枠組みに分割されての独立でした。イスラム国の目標の一つは、この国境線を消し去り、かつての秩序を取り戻す、というところにあります。また、その支配下では、厳格なイスラム法の極端な解釈に基づく思想教育を図ろうともしています。

Islamic_State_Map

イスラム国は、国家の樹立宣言はしたものの、現実的には日本はもちろんのこと、欧米諸国、周辺諸国及びイスラム教諸国の政府から国家として承認されていません。
そんな中でも、徐々に国家としての体裁は整えつつあるようで、首都としたラッカの市民からは徴税も行い、省庁も整備、閣僚も置かれているといいます。また、支配地域内の住民のためにパスポートまで発行されているようです。
さらに、2014年11月には独自の通貨も発行することが発表されています。

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ざっとイスラム国の概略のみ述べてみました。
イスラム国に関するニュースを目にしないことのない昨今、この程度でも予備知識をもってニュースに触れれば、同じニュースでもまた少し、違った視点で見ることができるかもしれません。

再度になりますが、今回の事件も、平和的に解決されることを心から願っています。

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添乗員現地最新レポート ヨルダン編⑧


皆さん、『ヒジャーズ鉄道』をご存知でしょうか?

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ヒジャーズ鉄道は、オスマン帝国によって建設された、シリアのダマスカスから現在のサウジアラビアの聖地メディナまでの区間を縦断した鉄道です。総延長は1,308km、当初の計画では聖地メッカを終着駅にしていたそうです。

その敷設目的は、イスラム教徒のハッジ(大巡礼)のためであると言われましたが、真の目的は、オスマン帝国の宗教に対する支配やヒジャーズ地方に対する軍事支配を強めるため、とも考えられています。

1908年から多くの巡礼者や兵士を運びましたが、第一次世界大戦時にイギリスの支援を受けたアラブ勢に破壊され、路線のほとんどは以降に再建されることはありませんでした。映画「アラビアのロレンス」にも登場します。

ワディ・ラムに立ち寄る途中、かつて駅舎だった場所に当時の機関車(日本製)と客車が置かれています。

機関車内部

客車

線路

日本製ロゴ

機関車と客車の間の機関銃が備わった車両は、アラブ勢力の襲来に対抗するためのものでした。

武器備え車両

因みに、現在、ヒジャーズ鉄道は、物資の運搬を中心に活躍していますが、週に数回、アンマンから2時間程度の体験乗車ができるようです。
個性派の陸旅倶楽部でも、来年のツアーに組み込むかどうか、検討しています。

(つづく)

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