ユーコン準州到着直後のホワイトホースの視察もあと2か所です。

ユーコン川は6月中旬~8月にかけてサーモンが遡上してくることでも知られています。
サーモンは、海からユーコン川に入ると一切食べ物を口にすることなく、何千キロも川を遡り、産卵場を目指します。1959年に水力発電のためのダムが建設されため、サーモンが遡上するためのルートの確保が必要となりました。そこで作られたのがフィッシュラダー(Fishladder/魚道)です。

Fishladder_01

サーモンがここに到着すると、すぐにこのルートを遡上していくわけではありません。
しばらくの間、ここに滞留し、そのうちにフィッシュラダーがあることに気が付きます。そして、そこを通って、ダムの先へと遡上を続けていくのです。フィッシュラダーの側面はガラス張りになっていて、タイミングが合えば、ビジターセンターの中で遡上の様子を見学することができます。
また、この時点で力が衰えているサーモンは、遡上を助けたり、卵を採卵して孵化させて、川に戻すということもしているといいます。

Fishladder_02

ダムを作ることで自然のサイクルを破壊してしまうだけではなく、その代替措置ならびに保護、支援の形を整えるあたり、さすが、大自然と生きるカナダらしいな、と考えさせられました。

最後に訪ねたのは、マイルズ・キャニオン(Miles Canyon)です。

Miles_Canyon_01

かつて、ユーコン川が交通の要として活躍していたことは先日のエントリーでも書きました。
そのユーコン川の難所として恐れられていたのが、ここ、マイルズ・キャニオンです。この辺りでユーコン川の川幅が急激に狭まり、川の流れが激流となるため、多くの船が転覆した歴史もあるといいます。
また、急流が白いしぶきを上げて流れて行くさまがまるで馬のたてがみのように見えたことから、ホワイトホースの名前の由来となったとも言われています。

Miles_Canyon_02

今日では、真っ青な水をたたえながらとうとうとユーコン川が流れ、絶景を作り出しています。周辺には多くのハイキング・トレイルが整備され、ハイキングを楽しむ人々も多く訪れています。

外はまだまだ明るいですが、もういい時間です。
視察を終えて、ホテルに入ることにしたいと思います・・・

(つづく)

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