ケニアの大地に暮らすマサイ族に第二夫人として嫁いだ永松真紀さん。
ケニアとの出会いからマサイの暮らしまでをつぶさにまとめた『私の夫はマサイ戦士』の著者として知られているだけでなく、現在でも添乗員、また、ケニアの現地ガイドとしても第一線でご活躍されている、正に「ケニアの第一人者」です。
個性派の陸旅倶楽部ではこの度、永松真紀さんに添乗員及び現地ガイドを一手にお願いしたツアーを設定しました。
これを記念して、本日から3週、3回に渡って、ケニアの今、マサイの今を永松さんに直接、お書きいただくことになりました。
マサイの「生」の姿を、このブログを通じて、知っていただければと思います。お楽しみに!
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●マサイ村の環境について●
添乗員であり、ケニアのガイドであり、マサイの第二夫人の永松真紀です。
爽やかな気候が気に入り、添乗員になって27年、ケニアに移住して早20年。マサイの夫と結婚して10年が過ぎましたが、現在もケニアを拠点としながら、日本や世界を駆け回る仕事を続けています。
マサイ族ってとっても有名な民族ですが、どんな民族だとみなさんは理解していますか?
「ジャンプしている」、「赤い布」、「ライオンと戦う」、「目が良い」などと聞いたことがある方もいらっしゃるようですが、マサイ族とはその広大なサバンナで牛、ヤギ、羊を財産として生きる牧畜民族で、人生の節目に行われる通過儀礼を尊重して生きている人々です。別にジャンプをしなくても、赤い布をまとってなくても良いんです。
家畜と共に生きて、節目の儀式を行いながら人生の階段を上っていくことがマサイにとって大切なことです。
広大なサバンナで生きているマサイですが、私の嫁いだ村は、ケニアで一番多くの動物が生息していると言われる「マサイマラ国立保護区」の西にあります。国立保護区と言っても柵があるわけでもないので、動物にとっては保護区内外の区別はありません。村周辺にも野生動物がいっぱいです。
村の自然環境は木も多い地域なので、乾季になっても完全にカラカラにならない恵まれた地域です。なので、乾季には木の水分を求めて象もやってきます。
「うらやまし~」という声も聞こえそうですが、サファリカーから見る非常に優しい印象の象とは違い、車に囲まれていない人間と出会ってしまったら話は違います。
大変な事故になる場合もあるので、象も人間も出来るだけ出会いを避け、象は人間が寝静まった夜中に木の水分を求めてやってきます。朝起きたら、大きな日陰を作っていた大木がなくなっていたり・・・なんてこともあるんですよ。
村周辺で歩いているとキリンやインパラ、シマウマに出会うこともしばしば。
これらの動物は人間には危害を加えない、とても穏やかな動物たちです。
マサイ族の男性の仕事は牧畜、女性は家事が仕事です。
村には水道もガスも電気もありませんから、女性の水汲みは大変な重労働です。
街にあるものは何も無い村ですが、逆に生活に必要なものは全部自然の中にあります。
トイレットペーパーの代わりになる柔らかい葉っぱ、歯ブラシ代わりになる殺菌効果の強い木、マラリアだって治ってしまう薬草など、自然に中にあるものを生活に取り入れて昔々から生きてます。物質に振り回されることなく生きている彼らのスタイルを見ていると、いかに私たちの現代の生活が無駄に溢れているか、思い知らされることがあります。
私たちとは生活スタイルが異なりますが、年配者を敬い文化を大切にして生きている姿は、少し前の日本を思い出させてくれます。
(つづく)
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