ケニアの魅力は広大なサバンナとそこに生息している野性の動物たちです。
誰もが知っている大型の野生動物を間近で見ることが出来るなんて、さすがアフリカ!です。ビッグファイブ(ライオン、象、バッファロー、サイ、ヒョウ)を全部見れたらラッキーと言われていますが、サイとヒョウを発見するのはかなり難しいです。
運が良ければチーターも見られます。シマウマやインパラ、ガゼル、キリンなどはもちろんです。鳥類も数えきれないほど豊富です。
その動物たちに出会うために、車を走らせてサファリドライブをします。
ドライブも良いのですが、私のもう一つのサファリのお勧めは、国立公園内のロッジでゆったりとした時の流れを楽しむこと。特に私のお勧めロッジはマサイマラ国立保護区一の設備、眺望、サービスを誇る人気のマラセレナロッジです。ケニアの風は爽やかでとても心地が良い。この風に当たりながら、遠くを歩く象を観察したり、プールサイドでのんびりする。それはそれは極上のリゾート気分なのです。
しかし、動物だけを見て帰るのでは勿体ない。美しい文化を持つマサイ族も魅力の一つです。私が嫁いだマサイの村は、野生動物の宝庫であるマサイマラ国立保護区に隣接しています。ケニアには40以上の異なる言語を話す民族がいますが、その中で最も有名なのはマサイ族かもしれません。その理由は、これだけ欧米の生活スタイルが浸透している現代ケニア社会において今でも独自の伝統文化、価値観を持って生きているからだと思います。
私は2003年12月マサイの成人式にあたるような儀式「エウノト」を見学に行き、今の夫オレナレイヨに出会い、結婚しました。マサイは自分たちの伝統や文化にとても誇りを持っていて、他人の文化に対しての尊敬の気持ちも大切にする人々です。私に対しても、マサイの文化に尊敬の気持ちさえあれば、それを実践出来なくても良い、と言ってくれました。マサイの生き方を強要するのではなく、日本人としての文化や生き方を尊重してくれているので、とても居心地良く旅行の仕事を続けながらマサイの一員になることが出来ています。
現在、マサイを取り巻く環境は、大きな社会変化にさらされています。周辺地域の開発や、人口増加などによって、彼らが生きる範囲は狭められていき、伝統的な生活を維持していくことが困難になってきました。本来、マサイの主食は牛乳で、1日5~6リットル飲めば、体が維持できると言います。しかし、干ばつや土地の減少により牛乳の量も減り、その結果代用食としてお米やトウモロコシを買って食べるようになってきました。将来的には牧畜生活自体が危ぶまれると予感する彼らは、学校を作り、子供たちに学校教育を与えることにもチャレンジしています。年長者を敬うというマサイにとって一番大切なものは守りながらも、時代に合わせた変化を遂げようと努力しています。私は、彼らの自然と共に生きる生活、美しい伝統文化、長老を敬う気持ちなど日本人が忘れてしまったことを日々学ばせてもらっています。
私はと言えば、水汲みや薪広い、乳搾りなどマサイの夫人らしいことは出来ませんが、結婚してすぐの頃何も出来なくて落ち込んでいる私に対して、第一夫人のアンゴイが「自分にしか出来ないことを探せばいいじゃないですか」と言いました。
その時から私は、マサイと同じことが出来なくても自分の得意な分野で地域に貢献しようと思い、彼らが望んでいる学校の建設・運営への参加、そしてマサイの文化を知ってもらえる村訪問プログラムをはじめようと決めました。
マサイの人々の伝統から学ぶことはとても大きいです。人間が、厳しい自然と向き合って生きていますから、そこには、自然を良く知り、自然を破壊するのではなく「共生していく」ための知恵がとても大切です。是非日本の皆様にも自然の中で生きる彼らの知恵をご紹介したいと思い、始めた様々なプログラムです。
まずは、マサイと一緒にウォーキングです。自然と共存しているマサイの知恵を学んでもらいます。彼らは自然の中にあるものをうまく利用しながら生活しています。歯ブラシになる木、トイレットペーパー代わりになる葉っぱなど自然が与えてくれます。
ウォーキングの途中では運が良ければシマウマやキリンに遭遇することも。時にはフンコロガシのお仕事に見とれたり、蟻の行列を観察したりで時が経つのもあっという間です。
お昼ご飯は家畜のヤギをマサイ式のやり方で屠殺、解体し、バーベキューにします。
あとは、マサイの伝統集落を訪問し、家の作り方や、暮らしぶりなどを見学。マサイのお母さんたちが歓迎の歌を歌ってくれます。
弓矢の使い方も体験してみてください。
ダイナミックな自然と動物たちの命のドラマ、そしてマサイの美しい文化と社会変化への挑戦。ケニアで学ぶ多くのことは、きっと日本の未来造りにも役立つヒントがあるような気がします。
『マサイ族の第二夫人、永松真紀さんと行く!ケニア・サファリと高級ホテル「ジラフ・マナー」』の詳細は、こちらをクリック!
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