2015年9月9日(水) 第18日目
本日は、烏魯木斉から庫爾勒(コルラ)へ向かいます。
烏魯木斉のホテル「海徳酒店」の前は人民広場で、その中央には「人民軍解放新疆記念碑」が立っており、やはりおばさま達の朝の体操が行われていました。
昨日、西安からずっと私たちを乗せて来てくれた大型バスとお別れし、今日から別のバスに。中型サイズのバスになりましたが、この人数なら十分すぎるサイズです。このバスで中国とキルギスの国境まで目指します。
今日の移動の殆どが高速道路での移動なのですが、最近検問が多くなりました。そのため時間もかかることに。
今日も昼食は庫米什という場所にある、長距離トラックのドライバーさん達が多く立ち寄るレストランにて。定番のラグ麺を再度いただきました。やはりここも美味しい。麺つゆをかけていただきたいという声まであがりました。
長い移動が終わりようやく庫爾勒に到着。町外れにある鉄門関の観光へご案内しました。
ここは3世紀晋代に設けられた関所の跡。この一帯の守りが非常に堅固であったので、総称して鉄門関と呼ばれるようになりました。天山南路と西域南路の交差点に建ち、この道がまさにシルクロードです。玄奘、張謇なども立ち寄ったと言われています。
その後ホテルへ。夕食はホテル内のレストランにて。
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2015年9月10日(木) 第19日目
本日は、庫爾勒から庫車(クチャ)へ。今日も殆どが高速道路での移動です。古の苛酷なシルクロードも、今ではすっかり様変わりです。
この辺りは最も天山に近づいて走っていきます。南にはタクラマカン砂漠が位置しているのですが、砂が見える所まではまだ170kmもあるそうです。
今年は本当に雨が多い。またにわか雨が降ってきました。年間降水量が60mm程の所でこれだけ遭遇するとは、何とも皮肉なものです。
庫車に到着しまずは昼食。今日は、お客様に写真のメニューからお好きなものをチョイスして召し上がっていただきました。ですので、もちろん皆様完食。
食後、庫車の観光へ。
街から22km離れた場所にスバシ故城があります。クチャ河が幾つかに分かれる地点に位置し、故城はその河を挟んだ両岸にあります。3世紀、魏晋時代に創建され、6~7世紀に最盛期を迎え、13世紀以降はイスラムの侵入の為衰退しました。玄奘の記した「大唐西域記」に登場するアーシュチャリア寺だと考えられています。「西遊記」の中では猪八戒が河の水を飲み妊娠してしまった所です。私達が見たのは西寺区で東西170m、南北685mの範囲にかなり多くの建築物が残っています。仏塔、僧坊跡、大きな西寺大殿などを見ました。他に観光客はおらず私達の貸し切りでの観光はなんとも気持ちの良いものでした。
街に戻り、旧市街にある庫車清真大寺に立ち寄りました。清真とはイスラムのことで、ここはクチャの大モスク。創建は1558年。1927年に火災に遭い焼失、その後再建されたものです。礼拝堂である大殿や、かつて宗教裁判が行われていた宗教法廷を見ました。
すると、この辺りに住む子ども達が現れ「ハロー」と声を掛けてくれました。
外国人が観光で多くやって来るので、自ずとハローという単語を覚えたようです。すかさずこちらは「ヤクシムスィズ=こんにちは」と返すと何とかわかってくれたようです。
観光を終えホテルへ。今日から2連泊する「庫車飯店」は老舗のホテルですが2年前程に新館ができ大変立派になりました。
夕食は、ホテル内のレストランにて。このホテルには大きな温室があり植物園のようになっています。
その中にレストランがあるのですがなんとも大きなホール。催し物や結婚式の宴会も出来るほどの場所に私達のみ。なんとも贅沢な夕食でした。
(つづく)
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