ユカタン半島視察ツアーも大詰め、現地最終日、最後の遺跡視察となったのはエズナ遺跡です。
これまで、キンタナ・ロー州のトゥルム遺跡、ユカタン州のチチェン・イツァ遺跡、ウシュマル遺跡をご紹介してきました。そして、先日のエントリーでは、「ユカタン州の遺跡は出し惜しみしない」ということを書きました。つまり、遺跡の入口を入ってすぐにその遺跡のメインとなる建物がドーンと鎮座しているのです。
今日ご紹介するエズナ遺跡は、カンペチェ州に位置する遺跡。
ユカタン州の出し惜しみしない遺跡に比べ、ここカンペチェ州の遺跡は、入口を入っても、しばらくジャングルを歩かないと建物が出てこない、とガイドさんの説明でした。
遺跡の入口は、現代人が勝手に定めたもの。ゆえに、どこに作っても良かったわけですが、この違いは一体何なのでしょう?よもや、しばらくジャングルの中を歩かせることで、気分を盛り上げる、というような演出効果を狙ったものではないでしょうが、こんな地域的な違いを考えてみるのも面白いものです。
さて、このエズナの遺跡、他のマヤの遺跡に比べてまだ発掘が進んでいないこともあって、知名度としては低い遺跡ではありますが、実は、当時の水利、排水システムについて高度な技術を有していた都市として知られています。この地域では、雨季になると大量の雨が降るため、その雨水を貯水池に貯める技術、あるいは洪水の際に遊水地へと誘う排水のシステムを発展させたのです。
エズナ遺跡最大の建物は、「五層の神殿」。
プウク様式と呼ばれる様式で建てられた建物で、基壇部分にはマヤ文字のレリーフも見ることができます。
そして、エズナ遺跡を訪れたなら必ず見なければならず、エズナ遺跡で最も有名なのが「仮面の神殿」。
神殿の下部に、夜明けの太陽と夕暮れの太陽を表わした漆喰彫刻の仮面が彫られています。
エズナの名前の由来には諸説あるようですが、そのうちの一つは、「仮面の家」という意味。この仮面の神殿に見られるような仮面の彫り物が、建物の基壇部分に多く見られるためだと言います。それほど、仮面の彫り物はエズナを象徴するものだったのかもしれません。
(つづく)
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