2015年9月11日(金) 第20日目

本日は、ゆっくり庫車の観光です。

まず、街から25km西に離れたクムトラ千仏洞へ。最近修復工事中ということでしたが、幸い石窟を見ることができました。クムトラ千仏洞は、ムザルト河東崖面に約2kmに渡って分布し、5~11世紀に造営されました。残念ながら撮影はできなかったのですが、全室が連なる「五連洞」や菱形配列で釈迦前世の物語が描かれたとても綺麗な天井画が残る第63窟を見ることができました。

Kumutula_01

Kumutula_02

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再び街へ。現在ではごみ捨て場?と化した2000年前漢代の城壁跡を見ました。何とも目立たぬところに残っています。

City_Wall_01

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そのまま近くの杏花園という公園に立ち寄りました。

Garden_01

Garden_02

昼食は、ホテル横のレストランにて。

次は、街から北西12kmにあるクズルガハ千仏洞へ。ウイグル語で「赤い水鳥」という意味の石窟で、「宮殿寺院」とも呼ばれていました。貴族階級が寄進した寺院と言われており、4~8世紀に造営されました。市街地から近い為、立ち入ることが容易で、また、戦争、洪水、地震の影響を受け残っているのはわずかに11窟のみです。その中でも庫車の優品とも言われる「伎楽飛天図」が残る第30窟などを見学しました。

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また、その近くには漢代に建造された新疆で最大の狼煙台跡・クズルガハ烽火台もあり、写真ストップ。もともとは高さ17mあったのですが現在は13m。ここでは狼の糞を燃やしていたそうです。

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再び街へ戻り、新市街にあるバザールを散策。

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ホテルへ戻り休憩後、ホテル横のレストランにて夕食をいただきました。

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2015年9月12日(土) 第21日目

庫車を出発。途中、塩水渓谷に立ち寄りました。
ここは天山山系のひとつで、雪解け水が流れる夏場を除くと殆ど水がなく、結晶化した塩が雪のように白く河床に残っています。玄奘もここを通ったとされています。

Yanshuigou_01

Yanshuigou_02

見学していると、ここで一台の車が…。その車には一組の夫婦が。ナンバープレートを見ると「京」、北京からの車です。唐突に「こんにちは」と日本語で話しかけられました。何とも流暢な日本語を話すかと思えば、東京に1年間滞在していたことがあるそう。

International_Exchange

現在、北京から車に乗り旅行の真っ只中で、北新疆を30日かけて周っているとのこと。定期的にチベットや新疆などを国内旅行しているそうで、何とも羨ましい限りです。思いがけずに始まった日中文化交流を終えて、キジル千仏洞へ。

キジル千仏洞は、庫車の西北70kmにある石窟寺院群で、3~10世紀にかけて造営され300窟以上が確認されています。石窟内の壁画には、釈迦前世の物語や仏伝図などが描かれています。解説員からの説明のもと、たっぷり見学しました。亀茲国出身の鳩摩羅什の像もありました。鳩摩羅什は、父がインド人、母が亀茲国人であり、長安で300巻以上の仏経を訳して大乗仏教の発展に貢献した人物です。

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見学した後は新疆キジル研究院内にあるレストランにて昼食をいただきました。

その後一路、阿克爾(アクス)へ。

View_on_the_Way_01

View_on_the_Way_02

今日宿泊する阿克爾の「国際大酒店」は、繁華街の中にあり、すぐ横には歩行者天国の商店街というロケーションで散策しやすいです。

Street

そのまま歩いて夕食レストランへ。

Restaurant

食後は皆さん散策しながらホテルへと戻られました。

(つづく)

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